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株式コラムStock Column

投資のヒント55 問題は国内政治

株式市場がまた揺れています。米国株の下落がきっかけですが、主な原因とされるサブプライムローン問題については省略します。言われるほどの心配は不要だからです。無茶をすれば行き詰る典型例でした。
世界の株はもっと大きな経済の「うねり」を映そうとしています。人類が初めて経験する地球規模の経済成長です。途中でスピード調整があるのは当然と割り切りましょう。
憂慮すべきはむしろ国内の政治リスクです。小泉前首相が大胆な金融政策を打ち出したのは、竹中氏の存在がありました。現政権にはそれがない。安倍内閣の金融政策が株価にとってマイナスが多かったこともあり、市場関係者は選挙前から与党の負けを望んでいたふしがあります。つまり株式市場は与野党逆転を織り込んでいた。問題は結果が出た後のトップの対応です。長年の自民党支持者が今回だけは背を向けた、その気持ちを知るべきです。株価は解散総選挙を意識し総理を凝視しています。【のび太】
平成19年8月10日掲載

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