投資のヒント60 自動車苦戦
2007年10月19日
国内で自動車の販売が落ち込んでいるうえに円高が重なり、自動車各社の株価が下落しています。半期の販売台数は248万台。これは三十年ぶりの低さです。台数が減っているうえに、利幅の薄い軽自動車の比率が高くなっており、トヨタ始め各メーカーは苦戦を強いられています。
街ではレクサスなど高級車をよく見かけますが、レクサスの受注は愛知県に集中しており、この地域が特殊と思ったほうが正解でしょう。
国内で売れない原因は人口減やガソリン高や所得低迷などが指摘されます。それでも各社が高収益を出しているのは輸出好調のおかげです。特に米国です。トヨタは利益の60%、ホンダに至っては80%を米国で稼いでいるのが現実です。
その米国の景気がちょっと心配で、NY株が大幅に下落したとなれば、トヨタ株は手を出しにくいでしょうが、日本株全体が利益の18倍まで買われているのに対し、トヨタは10倍程度。これでは安過ぎます。【のび太】
平成19年10月19日掲載