投資のヒント43 日経平均二万四千円
2007年02月09日
「今日の株価どうだった?」「少し高いよ」普通に交わされるこの会話、ここで言う株価は通常日経平均を指します。年内に二万円を達成するかが注目ですが、最近の一万七千円台という水準は実はバブル崩壊で日本中が苦しんでいた九十年代当時とほぼ同じ水準です。少し違和感を覚えませんか。実はこれが数字のマジック。
日経平均は東証一部上場の日本を代表する二二五銘柄の株価から算出していますが、その時の産業構造を反映させるため過去の歴史の中で何度も銘柄を入れ替えています。時代によって代表選手が変わるのは当然のことですが、結果的に二つの特徴が加わりました。まず、動きが非常に緩慢になった。昔なら全面高の日には五百円くらいは上がっていたものが今では二百円程度が精一杯。次に少数の銘柄に振り回されるという特徴が強くなった。例えば昨年一年間にソフトバンクの一社だけで日経平均を三百円も押し下げました。もし、七年前から銘柄を変更していなければ今頃この指数は二万四千円なのです。 【のび太】
2007年2月9日掲載